サービスレベルの向上から業務の効率化まで、医療保険事業全体の「DX」を実現
「Smart Navigator」は診療明細書を活用した、保険の査定業務を支援するサービスです。
診療明細書の画像データから抽出されたテキスト情報に対し、コード付与や傷病名導出を行い、
保険金の支払い可否判定に必要な傷病名情報(ICD-10など)、手術情報(Kコードなど)を抽出します。
TOPICS
サービスの特長
特長①
- 「表記ゆれ」に対応した正確なコード付与処理を実現します。
診療明細書テキスト情報について、厚生労働省のマスタと突合し、診療行為コードや医薬品コードを付与します。テキストの補正処理を実施することで、診療明細書が持つ特有の「表記ゆれ」にも対応し正確なコードを付与します。
特長②
- 治療内容に適応した傷病名の導出処理を行います。
コード付与された「診療行為」、「手術名」、「薬剤名」から、診療報酬の算定のルールに基づいて、治療や投薬内容に対して適応されるべき「傷病名」の候補リストを出力します。
特長③
- 約款適合の自動判定をサポートします(オプション機能)。
抽出した病名候補(ICD-10)リストや、治療内容の名称やコード(手術、薬剤など)から、貴社の約款情報に基づき、支払い可否の自動判定を実施します。判定ができない場合は、確認リストとして追加情報をご提供します。
特長④
- AI-OCRエンジンによる高精度なテキスト抽出処理を行います(オプション機能)。
AI-OCRエンジン「FlaxScanner」(株式会社シナモン)を搭載。診療明細書の画像ファイルに記載された診療内容に対し、短時間で高精度なテキスト化処理を実現します。 -
Flax Scannerはレイアウトが異なり取得項目の場所が無数に変わるような非定型帳票の場合でも、各項目の特徴を学習させることで、事前の帳票定義なしで対象項目を自動読取することができます。
PDF、Wordファイル、印字・手書きの紙文書など様々な文書に対応が可能で、オンプレミス・クラウドともに導入可能です。また、自然言語処理技術を応用し、書中の重要論点抽出や帳票の分類なども可能です。
(製品詳細:https://cinnamon.is/products/)
サービスの利用場面
【保険金支払いまでの流れ】(一例)
活用案①
- 「請求可否確認・請求受付の簡略化」
「請求可否」の確認を「診療明細書」を利用して実施する仕組みです。
契約者がスマートフォンなどで「診療明細書」を撮影して画像ファイルを送信すると「AI-OCR」と「Smart Navigator」により、必要な情報が自動的に導出され、「請求可否」の判断が自動的に行われ、その結果を契約者に送信します。請求可能と判断された事案では、スマートフォン上からそのまま請求申し込みが可能となります。
<期待効果>
・契約者の利便性の向上
・コールセンター業務等の負担軽減
活用案②
- 「診断書を使わない査定の実現」
契約者からの「申告情報」と「診療明細書」のみで査定、支払いを実現する仕組みです。
「診療明細書」から査定に必要な「傷病名情報」「治療(手術)情報」などを抽出することで、契約者から「診断書」を受領せずに査定する簡易査定を実現できます。既に簡易査定を実施している場合でも、適用する保険商品の範囲を拡大することが可能です。支払いが特定できる事案は、自動点検も実現可能です。
<期待効果>
・査定業務の効率化
・契約者の負担(費用等)軽減
活用案③
- 「請求内容の詳細チェック」
「診療明細書」を読み解き、請求内容のチェックを行うシステムです。
導出される傷病名情報と合わせて、診療行為、医薬品のコード情報を利用することで、請求内容のチェックを実施することが可能です。
・申告外の病名、治療に対する特約適用チェック ・特定の診療行為、医薬品の利用チェック
・複数の請求に対する通期チェック ・申告内容との整合性チェック など
<期待効果>
・査定業務の精度向上
・請求勧奨の実現
・支払い漏れ防止